こんにちは!
いつもAgri Step(アグリステップ)を読んで頂きありがとうございます。
先日、シルバー世代の方とお話する機会があり、昔の農家の話を聞きました!
その時の話とフィリピンで学んだこととでリンクする内容があったので記事にしました。
昔の日本農家
その方曰く、「昔は自分の家で作ったものは自分たちで食べられなかった。鶏肉や卵は高級品で家で育てたものだとしても売っていた。」とのことでした。
農家として毎日作物を作ることに従事していても、それを食べることができない、食べるよりもお金に換える必要があった。
もちろん、農家であったために幼いころから食には困ったことがないという方もいらっしゃるので人それぞれではあったのだと思います。
ただ、そういった厳しい現実も戦後の日本にはあったのだなと直接話を聞くことで実感することができました。
今でこそ毎日食べられる食材もたった数十年前まではみんながみんな簡単に食べられなかったということに衝撃を受けました。
その後、家に帰って調べてみると、やはり戦前も小作人は自分で作った米を小作料として大半を納めていたとのことです。
歴史の授業でも昔から米を大名に納めていたとも習っていたので知ってはいましたが、おそらくそのころは現在のように大量に収穫を行うことはまずできなかったでしょうから農家といえど食に困っていた家庭もあったのではないでしょうか。
フィリピン農家さんとの対話
私がフィリピンに行った時に聞いたこととして、同じような内容がありました。
それは、農家によっては作った作物は売るため自分で食べることはほとんどないという内容でした。
現地でもその頃少しずつ緩和されていいる状況のようでしたが、地主と小作人の関係に似たシステムが形成されていたようでした。
実際に私の研修していた当時でもその関係性からのもめごとが行われている最中のようでした。
それから見えてきたコト
昨今の農家さんの事情はそれぞれにあると思いますが、今まで私が訪問して回った方々誰一人として食に困っている農家さんはいらっしゃいませんでした。
どの農家さんもいつも食には溢れていて、ご近所の方と分け合うような素晴らしい関係性がありました。
私も実際、どの農家さんを訪問しても最後帰るときには何かしらもらって帰っています。
すごくおいしくて農家さんからいただく作物は最高です。
そこで、今と昔を比較したときの違いについて考えました。
・機械化が進んで大幅に収量が増えたこと
・農家さんの技術の向上
・研究の進歩
が頭に浮かびました。
それらが常にアップデートされてきたことで一軒の農家さん当たりの生産量はマンパワーのみに頼っていた時に比べて大きく伸びたのではないでしょうか。
確かに生産量が上がったことで、作物の価格が下落し、結果的に農業は儲からない構図になってしまった可能性もあります。
しかし、それによって農家さんが食に困ることはなくなったのではないかと考えました。
あくまで私の仮説を書いただけです!きちんと後日調べてみます。
フィリピンでは機械化がどれほど進んでいるか正直分かりませんが、私の知っている農機会社は輸出が伸びているとのことでした。
もしかすると、今までマンパワーで農作物を生産していた国で機械化が進むことによって生産量が今後一段と伸びるかもしれませんね。
数十年前の日本と数年前に聞いたフィリピンの事情と少し類似していた点があったので突発的に今回は記事を書きました!
みなさんも日本農業の歴史についてこの機会に少し調べてみるとまた少し農業や普段の食事が楽しくなるかもしれませんので是非調べてみてはいかがでしょうか!
今回も最後までお読み頂きありがとうございました!
コメント
コメント一覧 (2件)
投稿有難うございます。
読ませて頂きました。
私の祖父やその先祖も自給自足で生活していたのですが、やはり自給自足だけだと国に納めないといけない税金などに困らされるため、あくまでも仕事と農業の両立、または農業から収入を得る必要があったと言ってました。
変な話、僕の祖父母は米を沢山作っても、10ヶ月と経たないうちに、売り切って自分たちの食べる米も買っておりました。
農家の暮らしを助けないと、今後の日本の食生活はますます輸入に頼らないと回らなくなるのかなぁと感じた今日この頃でした。
しょうたさん
コメント頂きありがとうございます。
そうなんですね、やっぱり農業だけで暮らしていくことは簡単な道ではないですよね。
その現実もしっかりと理解した上で私は一人前の農家になれるよう日々精進します!
輸入も増加傾向にあるからこそ農家が助けられるばかりでなく、農家が日本を支えられる世の中にできたらもっと良い国になるのかなぁと考えてます!!
応援して頂けると幸いです。