新規就農への道 .9 ~新規就農って実際何がムズかしい??~

こんにちは!

いつもAgri Step(アグリステップ)をお読み頂きありがとうございます!

上の写真は、吉野ケ里にある「山茶花の湯」さんへの出荷をスタートした時の様子です。

さて、今回は最近ぶつかっている新規就農の難しさに関する記事を作成します。

新規就農とは、大きく分けて2パターンあります。

1つは、農業法人などに会社員として勤め始めること。

2つ目は、自らが農家として独立することです。

僕が行っていることが後者にあたり、この記事ではその難しさに迫っていきます。

目次

MEISHO FARM 新規就農ストーリー

新規就農は喜ばれる?

農家の後継者問題が騒がれている昨今、新規就農者は喜ばれるもの、というイメージがあるかと思います。

僕の場合は、祖父母が農家だったこともあり、地域の方々からはとても喜んでもらえています。

地域の方々からのサポートはとても大きなもので、土地の問題はもちろん、風土のことを教えてもらえたり、周辺農家さん、農業関係者などの繋がりを広げさせてもらったりします。

しかし土地に所縁のない方が新規就農する場合、まずは人との繋がりを生み出す必要があります。

というのも、就農しようとしても土地が見つからないことが多々あるからです。

なので、新規就農する際「地域の方との関係も大切だ。」と説明を受けますが、本当に大切なことだな、と今僕は実感しています。

一方で、新規就農者の集まりやすい地域もあります。

そのような地域では生産しやすい土地の取り合いなども起きるため、一概にみんなが喜んでくれるということではないようです。

新規就農の補助金ってたくさん出るの?

新規就農をするとよく言われるのが、「補助金が豊富だから申請をしたほうがいい。」ということです。

たしかに2022年度からさらに改正されて、これまで690万円だった補助が、1000万円に増額されたり、経営開始型の補助金として年間150万円ほど出たり、グリーンハウスなどの高額な初期投資に対する3/4を(上限はあります)国と県が負担してくれたりと、様々です。

※経営開始型で年間150万円もらう場合は、先の1000万円の補助は減額されます。

いろいろ聞くと、とても充実したサポートのように感じます。

農業を始める時には初期投資がかなりかかるので、僕も例に違わず補助金の申請をしているところです。

しかし、実際に求められているのは実績です。

僕の場合、農家さんの訪問をして学び、農業法人でも勤め、アメリカの農業研修に参加をしてきました。

しかしその上で、実際のところ「本当にここ佐賀の土地で野菜を作ることができるのか?」ということを問われます。

佐賀の土地で野菜を育てられる確かな確証がなければ、補助金を得られる新規就農者(認定新規就農者)として認められないとのことでした。

それでは、他の新規就農者の方はどうなのでしょうか?

今回複数の新規就農者とお話させてもらう中で、いくつか分かったことがあります。

  • 2年目でやっと認定されている農家さんが多いこと
  • 周辺の農家さんの下で研修を受けることが通常ルールとなること
  • JAさんの集荷場があるかないかによって作れる作物が限定されること
  • 集荷場や研修先がなければ、作る作物を変えるよう求められること

この中で僕には作れる確証がないと判断され、研修へ行くように強く推奨されています。

そこで問題となることは、この「研修」では、技術を習得させてもらう代わりに無賃で働くことが前提となっていることです。

その間の収入をサポートするために「準備型」の補助金というものがあるのですが、その補助金には条件が多々あります。

そのうち特に気を付けたいことがこちらです。

  1. 農業法人などで働いた経験がないこと
  2. 今まで農業研修をしてきてないこと

上の項目に引っかかると、準備型の補助金をもらうことはできません。

あきら

すでに就農の準備を終了した、と判断されるようです。

すると僕の場合は補助が受けられないので経営開始型の補助金をもらいつつ、研修へ行き、時間の合間を縫って自分の農場で野菜を育てることとなります。

もしくは、補助金をもらわずに研修とバイトをしながら自分の農場の運営資金を稼ぐ必要があります。

そうなった時に、僕はすでに野菜を育て始め、これから稲作の準備も始まる中で、研修に改めて行く時間を確保することが難しいと感じました。

そのため、研修に行かずに就農できるよう話を進めたかったのですが、やはり野菜を育てられる確証が必要なようで、申請にはかなり時間を要してしまう模様。

新規就農には補助金がたくさんあるのですが、誰しもが新規就農1年目からもらえるものだとは限らないことが分かりました。

あきら

これも理解はできます。
というのも、そもそも新規就農者として申請して補助金だけもらってやめる人も過去におり、結果として申請が難しくなっているということを県庁の方からも聞いているからです。

今後のMEISHO FARMの道筋

補助金を期待して進めていくよりも、稲作の準備も始まる5月なので、やれることをただ頑張ろう、という想いになりました。

有難いことに、地域の方の多大なるご協力を得る中で、必要な機械類や土地が集まり始め、出荷先とも繋がってきました。

今は小さくても野菜を作れるだけの土地があるので、そこに合う作物を検討し、資材を整え、準備も進めています。

どこまでやれるかは分かりませんが、まずは限られた資本でやれることをとことん突き詰めていきます。

あきら

ぜひ農場を築き上げていく道のりを、読者のみなさんと共に楽しんでいけたらなと思っています。
インスタとフェイスブックグループにて最新情報をどんどんアップしていきますね。

まとめ

新規就農を進めていく中で、僕自身が今まさにぶつかっている「新規就農のむずかしさ」について今回はお伝えしてきました。

色々な新規就農者の方とお話をする中で、人それぞれ通ってきた道のりが違うことを感じるばかりです。

しかし、Agri Stepで僕自身の事情をお伝えすることで、他の新規就農者の何かで役に立つことができればという想いからこの記事を作成しています。

これから、MEISHO FARMでの米作り、野菜作りが本格的にスタートしてきます。

いつも応援してくださっているみなさんと共に農園を作り上げていくことができるのがとても嬉しく、楽しみなことだと感じています。

これからもお付き合いのほどよろしくお願いします。

それでは、今回もAgri Stepをお読み頂きありがとうございました。

また次回もお楽しみに!

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