畑日記vol.13 -夏野菜の芽かき-

こんにちは!

いつもAgri Step(アグリステップ)をお読み頂きありがとうございます。

今回は夏野菜の日頃行っている作業を記事にします!

最近はきゅうりが大きくなり始めて、ピーマン、ナスも形が出来てきました。
 

目次

夏野菜の”仕立て”と”芽かき”について

夏野菜は定植後、何本仕立てにするかによって枝の数を決めていきます。

私は今回、ナスは初め2本仕立てから大きくなったころに4本に、きゅうり・トウガラシ・かぼちゃは2本、ピーマンは3本に仕立てることにしました。

たくさん枝は生えようとするのですが、あえて調整することにより栄養の分散を防ぎ、実を太らせることにつながるからです。

仕立てる枝を決めたころに仕立てた枝の下にある葉っぱとわき芽、一番花(初めて出てきた花)はすべて取ってしまいます。

こちらはナスの下に生えている葉っぱです。

この葉っぱを仕立てる枝より下はすべて取ります。

また、わき芽とは夏野菜全般に言えるのですが、葉っぱと茎の間に斜めに出てくる芽のことを指します。

ちなみに下の葉っぱを取った後もわしゃわしゃ生えてきます。

これらも取ってしまって大丈夫です。

わき芽は下の方だけでなく、どこまでいっても出てきますので逐一取っていきます。

わき芽や葉っぱを落とす理由としては、主に栄養分をできるだけ実の方にいかせるためです。

脇芽や葉っぱが多すぎると養分が分散してしまい実が太りません。

一番花に関しては残す方もいらっしゃいますが、私は一番花を落とすことでナスが収穫できる時期が伸びると先輩から聞いたのでナスだけでなく、試しにきゅうり、ピーマンの一番花も落としました。

 

夏野菜の観察

 

きゅうり

先日の投稿した記事「畑日記vol.11-とうがらしとかぼちゃの植付ときゅうりのネット張り-」でご紹介した、きゅうりネットは2本に分けたきゅうりがこのようにツルを巻いてくっついています。

きゅうりの葉っぱですが、写真でも分かるようにとても大きくなっています。

私の手のひらが縦25cmほどあるのでなんとなく大きさを分かってもらえるかと思います。

感触としては、葉、茎、花全てにざらざらしてくっつくような毛があるのですがそれは「トライコーム」と言いまして、他植物においても毛や棘などもトライコームです。
 

きゅうりに生える毛の正体

一般社団法人日本植物生理学会では以下のように説明してあります。

trichomeにはギリシャ語でgrowth of hairという意味があります。毛状突起と訳されますが、トライコームとカタカナで書かれる事も多いです。植物の表皮細胞が伸びたもので、植物種によって単細胞のものも、多細胞のものもあり、随分長いものから、とても短い棘のようなものまで様々です。長い物としては、ワタの種皮のトライコームが綿です。トライコームの役割は、それぞれのトライコームによって違っていますが、強い光に対する防御、強風時に気孔から過度に水分を失う事を防止する役割、小さな害虫が葉の本体に近づきにくくする役割などが言われています。さらに、多くの植物で、トライコームは特殊な物質を貯めています。たとえば、バジル、ミント、タイム等ハーブの匂い物質はトライコームに貯められており、害虫を予防しています。トマトのトライコームにも害虫を寄せ付けない成分が入っているようで、トライコームに異常があるトマトの突然変異体は害虫に食われやすいという論文もあります。これらのトライコームの成分はテルペノイドやフラボノイドが多いようです。

みんなのひろば 植物Q&A 「草本植物の産毛?の役割」 日本植物生理学会 大阪大学 柿本辰男氏 引用

この他にも調べていると、学術論文など、日本語だけでなく英語のものも出ていました。

植物にも生存競争や深い進化の歴史があるのでその解明をしているのを知ることができるのは楽しいです。

きゅうりの花はこのように咲きます。

花の後ろにきゅうりは形を作っていくので、小さいころのきゅうりはこんな感じです。

このきゅうりが大きくなっていきます。

 

ナス

ナスはきゅうりと違い、花が咲いた後花が落ちたところに実が付き始めます。

ナスの花

ナスの花は下を向いて咲くのですが、その理由は風などで揺れれることで受粉しやすくするためとのこと。

しかし、知り合いのナス農家の方は受粉させるためにハチを放すそうです。

家庭菜園なら花粉付けなどはそれほど意識する必要はなさそうです。

その後、花が枯れて小さな実が成り始めます。

 

ピーマン

ピーマンもナスと同様、花が咲いたところから実が成ります。

ピーマンの花

ピーマンもずいぶん大きくなってきました。

これから梅雨に入るので作物病気が入らないか心配です。

皆さんも風邪にはお気を付けください。

それでは、今回もAgri Step(アグリステップ)をお読み頂きありがとうございました!

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