新規就農への道 .5

こんにちは、いつもAgri Step(アグリステップ)をお読み頂きありがとうございます。

実は「新規就農への道.4」は、バタバタして2週間ほど投稿が遅れてしまっていました!

新規就農の大変さを身を持って体感しているように思う今日この頃ですが、しっかりアグリステップは更新していこうと思っています。

目次

新規就農ストーリー

前回の記事のあと、利用権設定を行いました。

申請は毎月20日頃に締め切られ、次月初めに会議に出され問題がなければ審査を通るそうです。

僕が申請したのが2月の下旬だったので、3月の会議には間に合わず、4月の会議に出されることになるとのことで、タイミングによって審査通過までの時間がかなりかかります。

今回は、米作りから本格的に新規就農をするため、5月中旬ごろからの作業初めとなり大きな問題ではありませんでした。

しかし、準備することがたくさんあります。

その1つがトラクターの運転免許です。

トラクター免許

トラクターで公道を走る場合には大型特殊免許(サイズが小さければ小型でも可)が必要です。

もし免許がない場合は普通免許を含めてすべて免停になってしまいます。

事故とかも多いからかもしれませんが、学校に通う場合には12万円程度が費用としてかかります。

あきら

12万円の出費はなかなか大きいですね。という話を役場の方にしたところ、もしも警察に捕まった場合にさらに大きな代償となるため12万は安い方と考えて免許を取得するという、「考え方」を教えてもらいました。

しかし、友人から教えてもらったのが「それぞれの県で農業用大特の免許が取れる研修がある。」ということでした。

これはでかい、と思い県庁に問い合わせたところ、市町村単位で受付を行っているそうです。

早速町役場へ。

今年の申請は3/15まで対応してもらえることが判明し、急いで申請をさせてもらいました。

今回の申請が通れば来年度(今年の4月以降)の研修に参加できるそうです。

申請の段階でいつ頃が時間的に余裕があるのかという項目があるので、自分が始める作物から逆算して作業の落ち着いている時期を選びたいところです。

研修への参加費は12000円程度が必要で、町の補助を受けることで6000円ほどで研修を受けることができます。

新規就農は様々な点でコストがかかる上、お金に直結しない作業を多くすることになるため、抑えられる出費は抑えていきたいですね。

小さな畑からのスタート

5月から僕はお米を1.2町、野菜を1反で育て始めるのですが、それまではその田んぼには麦が植わっています。

直近でその田んぼをどうこうできないので、家のすぐ近くにある小さな荒廃地となっている畑を使って野菜を育て始めようかと思います。

まずは、生産者として「野菜を生産し、出荷をする。」という当たり前に農業者がしていることにチャレンジするところを小さな面積から始めてみます。

とりあえず草を刈り、しっかりと固くなってしまっている土をおこしていきます。

あきら

もう何年も使われていなかったので強い根が生えているような箇所がたくさんありました。

そのあとは、耕耘作業です。

アメリカに行く以前に修理しておいた管理機を使って耕しましたが、一向に歯が立ちませんでした、、、。

ざっくりと全体に管理機を使いましたが、実際めちゃくちゃ固く、鍬を使ってほぐそうと試みましたがダメでした。

購入予定のトラクターを一足先に借りてきて、ここでトラクターを使うことに変更。

やっぱりトラクターはすごいです、見事に耕すことができました。

必要な機械を揃えていくことが今の僕には必要だということをひしひしと感じた日となりました。

このあとは、いつもお世話になっている農家さんからいただいた、野菜の苗を植え付けるため、畝立てとマルチ張りを行いました。

ここで感じたこととしては、以前働いた会社ではマルチを張るためのアタッチメントをトラクターに取り付けて使用していました。

手作業でするとなると、知恵や工夫が必要で、どうすればきれいにマルチを張ることができるのか試行錯誤で作業を行いました。

新規就農をしていく過程では、自身で作業性を考え工夫を生み出していく過程が必要になるんだなと痛感。

就農の手続きだけでなく、作業スケジュールや計画を立てていくこともとても重要ですね。

至極当たり前に思いつくようなことが理解できていなかったことに反省しました。

なんとか畝とマルチを張り終わり、植付。

できる限り、「有機的に栽培したい」という想いから不織布などを活用して虫対策や鳥対策を施し、作業完了。

野菜を出荷してみよう!

移植を完了したので、次に市場や直売所に出荷をする経験を積んでみよう!ということで、どうすれば出荷できるのだろう。(笑)

会社に勤めていたときには市場や直売所に行ったことがあるけれど、その流れを生み出す方法を知りません。

ということで、近くにある直売所のオーナーさんと繋がることができ、お話を伺いました。

すると、今現在さらに野菜の取り扱いを増やしたいと考えているとのことで出荷できるものができたら、出荷させてもらえることになりました!

そこで必要なものは、お金を受け取るための口座を指定の金融機関で作ること、でした。

事前に準備することはそれくらいで口座を作ってから出荷前にまた話に行くと出荷に必要な話をその時にまた聞くことができるそうです。

その頃には出荷するための袋や箱など必要な資材をそろえる必要があるのでまたそれについてもどこがいいのか選定していく必要がありそうです。

何が必要か考えると途方もないですが、毎日少しずつ知識を付けて進めています。

会計処理

植付も開始したことで経費が発生し始めました!

いよいよ名言である、「領収証をお願いします。」と言い始めました。

「きっと店員さんが御遣いでも頼まれてるんだろうな、この子」と思われてそうだなとも思いつつ受け取り、もらったはいいもののどのように処理するのが適当なのか調べるのを後にしてしまう自分はやっぱり良い性格してるなと感じます。

そんなやり取りが10回以上発生していよいよ記帳を始めないと後々大変だ、と感じて、自分でするか、会計ソフトを導入するか考えました。

農家さんによっては、「青色申告会」というものがあるらしくそこで申告を行う方がいるようです。

また、個人で会計ソフトを使用しながら処理を行うひともいるそうで、どちらにしようか考えた結果会計ソフトを使うことにしました。

しかし、農業簿記に対応している会計ソフトがすべてではなく、農業者としては農業簿記対応のソフトにしたいところです。

ソリマチというソフトがかなり農業簿記専用のようなPRをしていますが、5,6万円と、今のぼくにとってはかなり大きな出費、、、。

freee(フリー)では無料トライアル期間もあり、年間2万円ちょっとでクラウド型が使用できるそうなので、試しに使いだして事の良し悪しを見てみようと思い、ついこの間freeeを導入してみました。

デフォルトでは農業簿記に対応はしていませんが、勘定科目をウェブでダウンロードしてインプットする工程を踏めば、農業簿記対応のfreeeソフトになるので問題はありません。

今は使い方を模索しながらすこしだけ溜まった経費を処理しています。

さあ、一か月後、はたまた一年後一体どうしていくかな。(笑)

今回の記事でも新規就農にドタバタしている様子がお伝え出来たかと思います。

これからも毎日少しずつ進んでいきますので、ぜひお楽しみいただければと思います。

今回もAgri Step(アグリステップ)をお読み頂きありがとうございました。

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