アメリカと日本の農業を比較 vol.3 inアラスカ

こんにちは!

いつもAgri Step(アグリステップ)をお読み頂きありがとうございます。

今回は比較記事ではなく、「アラスカの農業ってどんなものなのか」について基本的な情報をまとめます。

近くアラスカへ行くことになりましたので、実際に現地レポートをする前に、一体どんな農業がアラスカで行われているのか事前リサーチしました。

僕の気になったトピックについて書いていきますね。

アラスカの主要産業ってなに?

初めにアラスカの主要産業についてまとめていきます。

多くの方は石油が取れることをご存知なのではないでしょうか。

州予算のおよそ85%が石油・ガス産業によって生み出されているようで、毎日相当量のオイルがTrans Alaska Pipelineを通して運ばれているそうです。

その量は一日180万バレルに及ぶとのことで、それが800マイル(約1287キロ)ほどのパイプラインで運ばれています。

それだけ大規模な産業なので間違いなくアラスカのトップ産業になりますが、その他にも旅行産業、漁業、林業、鉱物・石炭産業、農業も重要な産業です。

僕の記事ではあまり触れませんが、ご興味のある方は下記のサイトからTrans Alaska Pipelineの歴史や、特徴について詳しく知ることができます。

そんなアラスカの産業構造において、農業はどんな規模で営まれているのでしょうか?

数字から読み取っていきましょう。

アラスカの農業

重要な産業として、アラスカの中で農業は捉えられていますが、一体どの程度の規模なのでしょうか?

USDAのNational agricultural statistic serviceのデータに基づいて農家の数と、経営規模に関して他の州と比べました。

結果はこのような感じです。

  • アラスカ州は、アメリカの中で一番農家の軒数が少ない。
  • 州全体にある農場の大きさもアメリカ全土で見た場合かなり少ない。
  • しかし、農家1軒が持つ農場の広さの平均はアメリカの中でも上位に入る。

という3つの事柄が見えてきました。

アラスカの農家の軒数は最下位?

2019年のUSDAのデータレポートを見る限り、アラスカの農家軒数は全米で一番少ないです。

アラスカにある多くの小規模コミュニティは、昔から狩猟や、漁業といったアラスカの自然に適した食集めに特化してきました。

その文化的な背景がある一方で、次第に食の輸入に依存する社会構造にも変化していったようです。

結果として農家の軒数は増加傾向にあり、僕の調べたアイオワ州立大学のデータと情報をすり合わせると、1950年の525軒の農家軒数から2019年の1050軒と、この70年間の間で2倍の数になっています。

ちなみに日本の農家戸数はというと、
1950年に617万戸あった農家数が2020年には107万の農業経営体数まで減少しています。
※現在と昔とで統計の取り方の違いがあるはずですので概算値だと考えてもらえれば、と思います。

農家戸数に関してとても興味深いことがこちらのアイオワ州立大学のデータから分かりました。

アラスカを含めたいくつかの州を除いて全ての州で大幅に農家の数が減少していることです。

起因してアメリカ全体の農家数は減少しています。

ここからもアラスカの農業が日本、またはアメリカ国内から見てもユニークなことが見て取れますね。

アラスカの農場の規模は小さい?

アラスカ全体にある耕地面積は合計85万エーカー(約34万ヘクタール)で、アメリカの他の大きな州と比べるととても小さい州となります。

日本も434.9万ヘクタールなので、耕地面積で言うと大きいことになりますね。

しかし、一軒当たりの農家さんが有する面積で言うと話が変わります。

アラスカの一軒当たりの農家さんは平均して850エーカー(約34ヘクタール)の土地を持っています。

アメリカの他の州の農家さんの平均と比べても上位ランキングに入るほどです。

日本は全国平均1.4ヘクタールなので全然桁が違うことが分かりますね!

あきら

記事作成に当たってアラスカの農場のインスタや動画をみているのですが、車も滅多に通らないような場所で気持ちよく作業をしている様子などが分かりました。

アラスカ農家さんの生活は?

アラスカ農家さんの生活に関してはぜひ現地で農家さんと話してみたい事柄になるのですが、あくまで今回の記事では僕が調べる中で目に留まったことについて少しお話します!

USDAのサイトにアラスカ農業についてザックリとまとめているサイトがありました。

ここのサイトで紹介されていますが、アラスカの農家さんは、フルーツ、野菜、穀物、芝、植木などなど、通常の農業を営んでいることはもちろん、養殖業や、海藻等を育ている方もいらっしゃるようです。

気候変動による気温が高まりに乗じて、栽培シーズンの長期化が見込まれる一方、害虫の増加や獣害被害なども増加傾向にあるようです。

また、グリーンハウスを使って野菜を育てている農家さんのビデオなどをみていると、ハウス内の温度は8,90℉(32℃前後)まで上がっている様子などが分かりました。

あきら

僕は浅はかにも、てっきり寒いばかりだと思っていたので半袖で働いている姿など、イメージと全然違いました!

また、僕がアラスカに行くときにはタイミングが合わず行けないのですがAlaska State Fairというものがあり、毎年作物の大きさなどの競うコンペティションが行われているそうです。

上の記事に飛んで、下にスクロールすると大きな野菜の写真が見れます。

また、インスタグラムなどで調べてみると同じように大きな野菜たちがアップされていて面白いです。

あきら

こんなに大きな野菜が育つ理由として、アラスカには白夜があるからとか肥沃な土地だからとか言われていますが詳細は分かりません(笑)
とにかくすごいですね!

まとめ

今回の記事ではアラスカの産業について調べた内容をお伝えしました。

アラスカ州とアメリカの他の州とを比べた農業の産業構造、そして日本との比較をしました。

比較対象が変わるとデータの見方も変わる、とてもおもしろい分析ができたなと思います。

また、アラスカの農家さんの生活については現地で分かることの方が数多くあると思います。

それこそ水はどうしてるのか、とか実際に農業を営む上でコアとなるような情報とかをもっと知りたいですよね。

どこまで現地で調査できるか分かりませんが、可能な限り調べてみたいと思います!

Agri Stepのインスタアカウントにて途中報告を行っていこうと考えていますので、もしご興味のある方はフォローしてみてください!

下の写真をタップするとインスタのページに飛ぶことができます。

読者のみなさんに少しでも楽しんでもらえると嬉しいです。

それでは今回もAgri Stepを最後までお読み頂きありがとうございました!

次回もお楽しみにー!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次