こんにちは。
いつもAgri Step(アグリステップ)をお読み頂きありがとうございます。
今回はフィリピンでAID Fundation, Inc.という会社に行った時の記事です。
AID Fundation, Inc.という会社
AID Fundation, Inc.のホームページでは以下のように記載されていましたので引用しています。
WHO WE ARE
We are the Alternative Indigenous Development Foundation, Inc. (AIDFI): a social enterprise that tackles the problem of rural poverty by designing, fabricating, and promoting environment-friendly technology which is accessible and income augmenting, for the poor.Building technology to serve the poor is a major challenge in the world today. Technology’s benefits must be brought to people, whatever their status, wherever they are, and in ways they can own and sustain. This is essential to promoting development, addressing poverty, and empowering communities.
出典:AID Fundation, Inc.ホームページ
私が現地で視察して感じた印象としては、「現地の問題を解決するために熱心な取り組みを行っている会社」というものでした。
詳細が気になる方は出典からホームページにアクセスできますので是非見てみてください。
視察の際、特にお話を伺って興味をひかれたものがRAM PUMPというポンプでした。
人が生活する中で必要不可欠な水は日本では蛇口をひねると出てきますが、元々川に水を汲みに行ったり、井戸から水を掬ったりなどして水を得ていたはずです。
そして発展途上国の現状として、元々同じような暮らしを行っていて、地域によっては水を遠くまで歩いて掬ってはまた戻ってくることで毎日必要な水を確保していたとのことです。
そんな中、少しでもその現状を改善しようと働きかけているのがAID Fundation, Inc.でした。
実際にポンプの実物を拝見したのですが、そのポンプは自動で水を汲み上げて上昇させることができます。
そのため、遠くまで水を取りに行く必要がなくなり、比較的近くまで水を溜めることが可能になり、移動距離が短くなるという仕組みでした。
このポンプのさらなる利点としては、ガソリンも、電気も必要としないことです。
水の力を使って自動的に汲み上げることができるらしく、持続可能なポンプとしてとても重宝されているようでした。
ちなみに2016年当時に伺った話では、条件さえ整えば230m程度、水を上昇させることが可能とのことです。
原理の説明も受けたのですが、私の理解力が足りず、今いちどんな原理があるポンプなのか今もよくわかっていません。(笑)
とにかくすごかったなーと思いました。
また、ポンプを構成している材料はすべて現地で調達しやすいものを使っているとのことで、故障の際にも材料をあちこち探す必要はないそうです。
持続可能な物の視点として大切なことではないでしょうか。
やはり、どんなに持続可能な物だと謳っても材料が他国から輸入する必要のある高度な道具ということではなく、身近にある使い慣れた質のものを使えることは大事なことだと思います。
とてもおもしろい活動を行っているので今後もぜひ頑張ってほしいなと思います。
今回紹介したRAM PUMP以外にも多くの活動を行っているようですので、ご興味のある方はホームページやfacebookを見てみても楽しいと思います!
持続可能なものに必要な視点
・暮らしを便利にする
・有限資源を極力使わない仕組み
・現地の特性に合わせた材質による物作り
それでは今回も読んで頂き、ありがとうございました。
コメント
コメント一覧 (2件)
持続可能の重要さ、私も非常に感じます。
電力社会や再生可能エネルギーが発展していく中、省エネなどが形骸化してると感じます。
やはり、農業という古来からの文化からそういう面もカバー出来れば素敵だと感じました。
コメントいただきありがとうございます!
確かに最近では電力をいかにして生み出すかに強く関心が向いているように感じますね。
私は普段農作業を行う中で、近くにコンセントがあるような状況はないため、力が必要になるときにはてこの原理を応用したり、寒い日には近くで枝を焼いたりと工夫しています。
最近はその工夫を農家さんや、技能実習生の方から学ぶことも多く、それがまた農業の魅力の1つだと感じて楽しんでいます。